「日本における同性愛の歴史と現在」2013年06月02日 17:41

6月1日、駒澤大学で開催された「東洋思想と心理療法研究会」にて講演。タイトルを「日本における同性愛の歴史と現在」なんていう、大上段に構えたタイトルにしてしまい、めっちゃ後悔 (^^;
しかし、まあ、ほぼ徹夜して、なんとかきくに堪える内容には仕上がったと思う。

現代の日本における、セクシュアル・マイノリティに関する概念や考え方は、多くが「西洋」社会から輸入されたもの。
カタカナ語が多い。
しかし、「西洋」とは異なる、日本の土壌・風土というものも(「セクマイ」に関しても)あるだろうと思うので、そのへんの話をしたかった。

主に古川誠さんと前川直哉さんの研究をもとにして(あ、三橋順子さんのも)、ちょっとばかし臨床の話も加え、まとめてみた。

講演では触れなかったが、南方熊楠の、「(今でいう)セクマイ」へのまなざしは広く深い。すごい!と思う。
日本にこのような大物がいたことは(熊楠は、色々な面ですごいが、「セクマイ」についての彼の思想についても)もっともっと知られるべきだ。