医者(と製薬会社)の慣習 医者の文化2013年07月06日 00:15

製薬会社のMRと呼ばれる人たちとの関わりが、どうも私は苦手だったので、医者になってから十数年、これまであまり接してこなかったのだが、去年から、一つの勤務先にて、接触する必要性が出てきた。たまに会って話すようになった(MRとは、Medical Informant: 薬の情報を医師に伝える役目の人、という意味なんでしょうね)。

すると、やはり、「なにこれ??」と思う出来事が起こったり、
ほかの医者たちとの感覚のギャップを感じるので、やりにくい。


先日、製薬会社から、講演を頼まれた。
この講演の中で、その製薬会社が出している薬の副作用については、触れないようにと、言われた。
かなりビックリした。
そんなことが言えてしまう、MRという存在は、一体何なのだろう??

無論、これはその(若い女性である)MR個人の問題というよりも、製薬会社全体(ひいては、おそらく、そのような発言が言うことが許されてしまう雰囲気のある「医者―製薬会社の文化」)の問題であろう。

そのことを、ほかの同僚の医者に言っても、(やはり)それほど大きく「問題」だとは思っていないリアクション。

こういう「ノリ」には、ついていけないと思う。

やはり、(これまでと同じように)「医者」たちにはついていけないと思う。

医学生の頃から感じていた、医者的文化への「不適応」は、ずっと続くのだろう。
いまや、「適応する必要はない」と思っているが。

「医者文化」を変えることが、私の(生涯をかけて)やりたいことではないので、「医者」たちとは、離れたところで、離れた仕事をしながら、やはり私は私のやりたいことをやっていこうと思う。

「いい人」であっても、このへんを「問題」だと感じる医者は(かなり)少ないと思う。(それが私の印象。)
(むろん、ごく少数、そうではない医者もいる。)

このブログでは、いわゆる「陰謀論」と呼ばれるものまでつなげることはしないが、自分が「まっとうな感覚」だと思う感覚を維持しながら、日々の生活をやっていきたいと思う。